時には、Ploneを選択しない決断も…

When to not select Plone.

Ploneは自分か抱えている目的を達成するための単なる手段だと考えているなら、「今回は、Ploneを選択しない」という決断も必要かもしれません。技術的に尖った部分の多いPloneの特徴を理解して採用しないと、結果的にリソースのむだ遣いってことになりかねないです。(ま~、目的も手段も「ploneを使うこと」みたいな人は別です~ょ。)
さて、どのような時にPloneを選ぶべきではないのでしょうか。下記は、個人的な意見です。しかし、国内の技術的なネタを扱った記事では意識的に排除されてきた内容ではないかと思っています。

  • 高いセキュリティーの保証が必要な場合。(一般的な話かな〜?)
  • クラウドでのHAな運用が目的の場合。
  • Plone特有の機能を殆ど必要とせず、他製品で置き換えられる場合。
  • Plone特有の機構を殆ど必要とせず、addonパッケージでも対応できず、新たに機能を開発しているものが圧倒的に多い場合。

後半の2項目は何となく想像がつくと思うので、今回は、前半の2つの項目にフォーカスして解説をしていこうと思います。

高いセキュリティーの保証が必要な場合。

2011年4月のAlexのポストにどのように記載されようが、Ploneのセキュリティーハザードに関するHotfixが縦づ付けに出ているのには何かあると思いませんか?「これって、何がおきているのだろう」って思いませんか?今年のPlone conferenceでいろんな人と話していると、やっと原因がわかりました。このところのHotfixの連発は、Ploneのセキュリティーが本当に高いのかを疑問に思ったグループが、遊び感覚でPloneのセキュリティーをチェックし、次つきとセキュリティーハザードを発見しているということでした。彼らは、何か特別なテクニックを使っている訳でもないようです。更に、「Ploneのセキュリティーが高いというプロパガンダによって、アタックするhackerがいなかっただけだ」とも述べていました。彼らは、今後Ploneサイトの本格的セキュリティーチェックビジネスも視野にいれ、活動をしていくと言っていました。従って、このグループが活発に活動し、Ploneのセキュリティーハザードが一通り洗い出されるまでは、既に報告されているバグの数やPR的ポストはあまりあてにならないと私は感じています。「大本営発表を信じ、自らの安泰を信じるもよし」、「実際に戦地にで向いて、今戦っている個々の兵士の生々しい戦況話を聞くもよし」です。しかしながら自分のPloneサイトを守るのは、採用者自身であり、他の誰でもないのは確かです。

クラウドでのHAな運用が必要な場合。

最近になって、やっとPloudというPloneのクラウドサービスがでてきました。素晴らしい試みかとは思いますが、ユーザー視点としてはPloneのクラウドサービスとしては、今ひとつ物足りない人もいるのではないでしょうか?
又、PloudではHAレベルを上げるためにrelstorageを使いZODBのデータをRDBSに蓄積していますが、この辺の意味不明な挙動を理解し知見を蓄積するのには目に見えないコストを払い続けるだろうということです。
ITCのクラウド化が進むにつれ、私にはPloneが(株)マツダが開発していたロータリーエンジンに見えてしかたがないです。高度経済成長期やバブル期の中で世界でただ1社だけが地道に作り続けてきた運動効率に優れたエンジンでした。しかしながら、ロータリーエンジンの開発者は(株)マツダの社員のみなのに対して、レシプロエンジンは世界の全ての自動車会社がしのぎを削って開発をしてきました。ecoカー思考なこのご時世では、(株)マツダは耐えきれず、ロータリーエンジンを2012/6月で生産中止することを決定しています。クラウド思考のこのご時世に、Ploneは全然対応できてないなというのが私の感想です。
Ploneがクラウド化の波にどれだけ乗れるのかと考えてみると、私はZODBが最大の欠点になるのではないかと思っています。RDBMなCMSではISSAが競って提供しているDB関連サービスを用途に合わせて使うことができ、big dataの効率的な取り扱い方法の知見も充分蓄に積出来ています。
この状況に耐え切れずZODBにrelstorageでRDBMにdataを逃がしたり、NEOの様にZODBの置き換えもて出来ていますが、未だに十分な知見の蓄積には至っていないようです。ここら辺に関わっているエンジニアが圧倒的に少ないことは先のロータリーエンジンと同じです。

Takewayメッセージ

既にアドベントカレンダーで書かれているように、Ploneはなかなか面白いCMSツールです(「使かうことを目的」とする人がいてもおかしくないほどです)。又、今後のCMSのトレンドにも、追従すべく開発は着実に進んでいます。又、そういった変更をうまく市場に適応させていくベく、mozillaが採用したような短期的なバージョンアップ政策の可能性も話し合われています。
しかし、今後この特徴が活かせる場所はごく限られた分野と環境になるのは間違いないかと私は考えています。こんな時代だからこそ、Ploneのメリットを最大限に引き出せるケースかを見極める必要があると思います。

今年のPlone conferenceでは、zopeも使えるpyramidに特化したトラックを併設してカンファレンスが開催されました。世界のzope/Ploneの開発者が、同じようなことを考えてpyramidとPloneとの使い分けを模索しています。

さて、来年はPloneとどうつき合っていきますか?

明日は@tacacoさんのポストです。どんな素晴しいテクニックが紹介されるか楽しみです。

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